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佐賀県伊万里市のやさしい歯医者さん浦上歯科医院です【公式】ページ

5)『ペリオウェーブ』って凄いです!

昨年の9月頃から歯周病治療に用いるよう開発されたレーザーで

「ペリオウェーブ」ってのを使っています。
これは凄いです。効果抜群です。

この器械はチップの先から赤いレーザー光が出るだけなんです。
この器械から出る赤いレーザー光を細菌にあてるだけでは細菌は死にません。

もうひとつメチレンブルーという薬品が必要です。

メチレンブルーにこの赤いレーザー光をあてると活性酸素が細菌の
細胞膜に発生し細菌を殺します。
人体の細胞膜は細菌の膜とは違いますから
人間の細胞膜には活性酸素は発生せず人体には無害です。

この「メチレンブルー」という薬品を知っている人もいると思います。

金魚なんかを飼ってて金魚が皮膚病にかかって白く溶けたようになったら
水槽に入れる青い液体のことです。

私も以前金魚を飼っていましたからメチレンブルーを使った経験が何度があります。
でも何故この青い液体が金魚の皮膚病に効くのかわかりませんでした。
この「ペリオウェーブ」を知ってその理由がわかりました。

もう何十年も前の話です。

このメチレンブルーという薬品は元々は布を青く染めるために使われていましたが、
これで青く染めた布は太陽の光に当てていると色が褪せてくる性質があり
染色には使われなくなりました。

メチレンブルーが長く使われたのは皮膚科領域でした。
皮膚病に罹患した部位にメチレンブルーを塗り太陽の光に当てていると
皮膚病が治るんです。
これはメチレンブルーと太陽の光とが反応して何らかの抗菌作用を
持った物質が生産されたということです。その物資が活性酸素だったんです。

しかし抗生物質の登場によりメチレンブルー療法はなくなってしまいました。

それから数十年たってレーザー光と組み合わせることでメチレンブルーは

再登場してきたわけです。

このメチレンブルーは植物の細胞壁のみにくっついて青く染めてしまいます。

動物の細胞膜にはくっつきません。
その染まった細胞壁にペリオウェーブの670NMの赤いレーザー光を
当てると染まったとこだけに活性酸素が発生して細菌を殺すというわけです。

ペリオウェーブを1分間当てると細菌はそのほとんどが死滅し、
その効果は1ヶ月くらいは続きます。
とにかくこれはすぐれものです。

患者さん達もこの効果がわかるらしく「またあれやって」と言われます。

このペリオウェーブのセミナーは横浜の吉野敏明先生の診察室で行われました。
アメリカではこのような光線力学的療法が行われはじめているそうです。
たとえばガン細胞だけが取り込み、他の正常な細胞は取り込まない物質を投与し、
光照射によってガン細胞のみをやっつけるというものです。
見せていただいたスライドの中に肺ガンがこの治療法で
わずか一週間で消失していたものがありました。

こういうものを開発したアメリカっていう国はたいしたもんだなぁ、と思いました。


浅学歯いしゃの役にたつかどうかわからない話