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佐賀県伊万里市のやさしい歯医者さん浦上歯科医院です【公式】ページ

8)「歯の移植、再植をやっていて気がついたこと」

②移植、再植をやっていて、エンドについて気がついたことがあります。

もうすでに根管治療がしてある歯で、レントゲンでも何も問題が認められない歯を
再植すると、突然根の先に病変ができ、痛みだしたケースが何回かありました。

今まで何ともなかった歯が、突然、治療失敗状態になったわけです。

こうなった理由がわかりませんでした。
患者さんにあやまり、もう1回再植をやりなおしてみました。
抜歯してみると、何ともなかったはずの根の先に黒いシミが、
わりと深い所まで出来ています。
あきらかにエンド失敗状態です。
何が変わったのか?
1回空気や、唾液や、血液に触れただけなのに・・・?

根の先に住みついた、このバイキンは、一体、どこから来たのか?

空気中にはいないはず!!
なんで!?

このことについて、自分なりの意見を述べます。

このバイキンは元々、根の先にいたんです。
いるにはいたけど、じっと眠っていて、悪さをせずに、おとなしくしていたんです。
それが空気や、なんらかの刺激が加わったことが引きがねになって活動しはじめたんです。

大阪歯科大学の福島久典教授は、臨床症状もなくレントゲンでも
異常が認められない根管治療後の根尖部にも、細菌が塊となって、
休眠状態でいる、と著書「細菌を知る。エンドが変わる。」で述べておられます。

つまり、元々いたバイキンの塊が、また活動しはじめたんだと思います。

我々歯科医師は、臨床症状もなく、レントゲンで、異常がなければ、
バイキンはいないと思っていました。

電子顕微鏡と、培養技術の進歩で、そうでないことがわかったんです。

このことがあってから、移植や再植をするとき、必らず、
根尖を少し削り、接着剤で塞ぐようにしています。

また、福島教授は、この根管内のバイキンを全て殺菌しようと、
色々な薬を使って実験されました。
でも全ての菌を完全に殺菌できる薬はありませんでした。
ところが、高周波の熱を使うと、殺菌することができると述べておられます。

このことから、うちでは、現在、高周波を使って、エンドを行っています。


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