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佐賀県伊万里市のやさしい歯医者さん浦上歯科医院です【公式】ページ

10)「歯の再植をやって来て、分ったこと。」

④このページの一番初めに歯の再植について書いています。
この歯を再植することによって、いくら治療しても治らない
歯根の先の病巣を取り除き、歯を抜歯の憂き目から救ったり、
ヒビが入っていたり、穴のあいている歯を一生とまではいかないまでも、
しばらくの間は使えるようにしています。

この再植をやっていて気が付いたことがあります。
前歯のさし歯や奥歯の銀歯などが土台ごと取れたりした場合、
歯質がとても軟らかくなっていることです。
歯としては残ってはいますが、軽く削っただけで、サクサクと簡単に削れてきます。

これは土台ごとはずれてくる前に土台と歯との間に隙間ができて、
そこに唾液といっしょに虫歯のバイキンが入り込み、
気がつかないうちに歯の内部が軟らかくなたからです。

再植という治療法は、1度歯を抜いて、この虫歯になった部分を口の外で、
よーく見ながら削り取るので、虫歯になって軟らかくなった所と、
そうでない所との違いがよく分るんです。

これは一度経験してみると、ビックリします。本当に驚くこと間違いなしです。
軟らかくなった歯質は、どこまでも深く、進行していて、悪い所を削り取ってゆくと
向こうが透けて見えるくらいに薄くしか残らないケースが多いんです。

それでも特殊な接着材を使って、くっつけて、補強して土台を作ります。
でも やりながら「今回はなんとか残せたけど、この歯って、
あと何年くらいもつのかなぁ。」といつも不安になります。

抜いた歯を患者さんに見せてその状態を理解してもらえるように努力しています。
患者さんに穴が開いている所を塞いだり、割れた所をくっつけた歯を
見せるとみなさん驚かれます。

自分自身としての気持ちは本来は抜歯になっていたはずの歯を
残せたことに対する喜びもありますが、
この軟らかくなってしまった歯質に限界を感じずにはいられません。

この問題を解決しようと今、いろいろと工夫しているところです。
結論がいつ出るのかわかりませんが、根本的にやり方を変えている段階です。
でも、いろいろ考えなくても、いっぱつで解決できるようなすごい材料が
新しくできてこないかなって思います。


浅学歯いしゃの役にたつかどうかわからない話